[きゅーぴーとは呼ばないで★★]

きゅぴです。小2と年中姉妹2人を抱えるWMです。WMの日々の過ごし方や子供達の話、好きなものについても書いています。好きなものとして、音楽([ALEXANDROS]、sumika、フレデリック)や漫画(主に少女漫画)などについても書いています。日記のように見返せるものを書きたいと思っています。

映画『君の瞳が問いかけている』

予告編を観て気になっていた作品です。

 

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君の瞳が問いかけている

映画『きみの瞳が問いかけている』 公式サイト

 

【あらすじ】

不慮の事故で視力と家族を失った明香里は、小さな楽しみを糧に毎日を明るく生きていた。

ある日、明香里は管理人の男性と間違えて塁という青年に話しかけてしまう。

彼はかつてキックボクサーとして将来を有望視されていたが、ある事件をきっかけに心を閉ざし、現在は日雇いのアルバイトで食いつなぐ日々を送っていた。

その後も時々やって来ては屈託なく話しかけてくる明香里に、塁は次第に心を開いていく。

やがて塁は自分の過去が明香里の失明した事件と接点があったことを知り……

 

【この作品について】

チャールズ・チャップリンの名作「街の灯」にインスパイアされて製作された2011年の韓国映画「ただ君だけ」を、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「僕等がいた」の三木孝浩監督のメガホンでリメイクした作品です。

 

ダブル主演で、目が不自由ながらも、明るく日々を過ごす柏木明香里役を吉高由里子さん。

罪を犯し、キックボクサーとしての未来を絶たれた篠崎塁役を横浜流星さんが演じています。

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【この作品を読んだ感想】

画がとても綺麗でした。

光の入り方とか…主演の2人がすごく映えたと思います。

顔の濃い人が出てなかったからかな、画面がうるさくなくて良かったです。

勿論、配役も適役でとても良かったと思います。

 

話がズレます。

私が最近観た、目の不自由な方が主人公の映画は『見えない目撃者』でした。

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見えない目撃者 : 作品情報 - 映画.com

 

甥っ子にも質問されたのですが、『見えない』『目撃者』とはどういう事?との事でしたが、観てもらえれば分かります。

私としては、最後まで飽きさせない展開とスピード感とスリルが味わえたので、物凄くオススメしたいです。

ただ、描写が結構エグく、映倫区分はR15+です。

グロ描写が大丈夫な方には、ぜひ観て欲しい。

 

話を戻します。

『見えない〜』の主人公は、自身の過失により家族と自分の視力を失い、数年が経過した現在も真正面から向き合えず、内向的な生活を送っていることに対して、今作の明香里は職場に出向き仕事をこなし、ささやかな事を楽しみにしながら生活している女性。

明るく、自然体の彼女と接するうちに、塁の表情もどんどん変わっていくのが良かったです。

恋愛ってこんな感じだな!とニヤニヤしながら観れました。

 

塁の日雇いの仕事も、色々なものがあるのだなと思いましたが、それ以上に明香里の仕事はこうやって成り立つんだなと思いながら観ていました。

 

ただ『目が不自由』だから、そこに付け入る人間がいたり、仕事を無くさない為に、我慢を強いられるような描写があり、心に刺さりました。

 

おどける時には、屈託のない笑顔を見せるのに、時々ハッとするような表情を見せたり…

正しく、吉高由里子さんが適役だったのではないでしょうか。

 

塁の表情が暗い時はそれに比例するようなシーンが多く、付き合う人間は選ばないといけないなと心から思いましたね。

常識が通じる相手では無いから尚更そう思いました。

ただ、生まれながらの環境も関係してくることもあるので、本当に難しいですよね。

そして、キックボクシングをしている時の塁は嬉しそうでもあり、とてもカッコ良かったです。

横浜流星くんは、自身の経験なども踏まえて、本当に適役だったと思います。

 

ささやかな幸せを噛みしめるようなシーンは、とても微笑ましいですが、後半は怒涛の展開尽くしでちょっとびっくりしました。

え?えええええ!?

みたいな…おかげで飽きなかったですが、こんなに色々な事が起きる!?と少し冷静に考えてしまいました…

調べてみたところ、韓国映画のリメイクだと知ったので、あっさり納得しました。

 

悲運が重なるという表現がぴったりで、幸せになってー!!と願わずにはいられなかったです。

ただ1つ言うのなら、怒涛の展開がもう少し控えめだったら、感情移入しまくって泣いたかもしれません。

 

恋愛映画が好きな方には、とてもオススメ出来る作品です。

控えめで、可愛らしい2人を是非劇場で観てくださいね。

 

#君の瞳が問いかけている

#吉高由里子

#横浜流星

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケモンスマイル

とうとうインストールしちゃいました。

いわゆる歯磨きアプリ

 

ポケモンスマイル】

その名もポケモンスマイル!

 

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『ポケモンスマイル』公式サイト

 

ポケモンと一緒に「むしばきん」と戦って、
「むしばきん」に捕まってしまった
ポケモン達を助けよう!

 

というコンセプトのもと、子供達の歯磨き習慣を定着させようというもの。

ポケモンは、かなへいさんがデザインされているそうです。

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日本歯科医師会からもコメントも掲載されていました。

そして、このような注意書きもありました。

※本アプリはむし歯を予防したり治療するものではありません。また、子どもが歯みがきが好きになることや習慣化することを確約するものではありません。
※子どもが遊ぶ時は必ず保護者が付き添い、事故のないように歯みがきをサポートしてください。

 

【インストールのきっかけ】

旦那が違う『はみがきアプリ』をインストールして子供達にやらせたのがきっかけです。

ママも何かインストールしてと子供達にねだられてインストールしました。

ポケモンを選んだのは評判が良さそうだったのと子供達がポケモンに今興味がありそうだったからです。

そして、セーブデータが3つまで管理出来るので、3人までプレイが可能。

我が家は子供達2人がプレイし、それぞれでデータを管理しています。

なので、捕まえたポケモンや数も違います。f:id:kewpie_0510:20201026185005j:image

 

【やらせてみた感想】

インストールして良かったなと思ったのは、この一点のみです。

 

歯磨きの習慣付けが簡単。

 

私は歯科衛生士ですが、子供達の歯磨きの日々の習慣付けは難しく(特に朝)

1日に何回『歯磨きしなさい!』と子供達に叱っていたことか…

それが、ポケモンスマイルをインストールしてからは、子供達が自ら進んで歯磨きをするようになりました。

そして、楽しく今のところは続けられています。

その辺りは物凄く助かっています。

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ですが、アプリをインストールしたらもう親が歯磨きに関与しなくて済む訳ではありません。

 

むしばきんに捕まったポケモンを助けよう!ということで、歯磨きを頑張るとポケモンゲット!となるわけなのですが、『歯磨きを頑張る』とアプリが認識するのは、歯ブラシをどれだけ動かしたかによって決まるようなのです。

 

歯磨き中の画面では、一応はこの部位を磨こうと表示は出るのですが、子供達には瞬時にその部位の判断は難しそうに私は感じます。

それに加えて、子供達はむしばきんに捕まったポケモンを助けるのに必死です。

アプリが指示している部位を必ず磨けているかも不明な上に、歯磨きのストロークが大きければオッケーという感じに見受けられます。

 

なので、歯磨きアプリを使用して子供自身が1〜3分程磨いたとしても(時間設定が出来ます)

綺麗に磨けているとは限りません。

 

我が家では、まずは子供達がポケモンスマイルで歯磨きをして(長女は2分、次女は1分)

夜はその後に私がデンタルフロス+仕上げ磨きをしてチェックして、朝は子供達の歯磨きのみです。

 

見ている感じだと、長女は割と余裕を持って磨いています。

長女自らが時間を2分に設定しています。

次女は、2分だと長過ぎるようで途中でバテるので1分にしています。

それでも、次女はポケモンゲット出来ないこともあり、泣いていますが…

 

本当のところ、私は『ご褒美をあげるから◯◯を頑張ろう』という指導や教育の仕方を、あまり好ましく思っていません。

仕事中にも、度々親御さんが小さなお子さんにそうお声がけするのを聞きますが、正直あまり良く思わない。

 

小さい時はそれで通用するかもしれないですが、今後そのご褒美がどんなものに変わるのか、そしてそのご褒美を毎回親側が提示しないと、努力出来ない子供に育つのでは無いかと思ってしまうからです。

 

ですが、以前院長から『小さいうちは目に見えるものが分かりやすいから、そういうことがあっても良いんじゃないか』と言われて、少し考え方は変わりましたが、そこまで受け入れては無いかもしれません。

なので、このアプリをインストールする際も、正直モヤモヤしたことは事実です。

 

ですが、歯磨きを楽しく継続して習慣化させることに関しては、このアプリは我が家では多大な貢献をしてくれています。

ただ、画面を見ながらの歯磨きになるので、前歯を中心に磨きがちで、ストロークも大きくなるので、歯並びの関係によっては、ブラシの当たるところと当たらないところが出てきているような感じがします。

 

2分磨く長女でも、仕上げ磨きをすると磨き残しが多いので、仕上げ磨きは必須です。

 

子供達自身も進んで頑張って磨いているのに、虫歯がどんどんできようものなら、歯磨きに対するモチベーションはだだ下がりになると思います。

歯磨きの習慣化の為には物凄く良いものですが、仕上げ磨きを忘れずに上手に活用出来たら、家庭内でのストレスも減るのではないでしょうか。

 

 

映画『望み』

観終えた後は、すごくエネルギーを使いました。

憔悴してしまった。

 

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映画『望み』

映画『望み』公式サイト

 

【あらすじ】

一級建築士の石川一登と校正者の妻・貴代美は、高校生の息子・規士や中学生の娘・雅とともに、スタイリッシュな高級邸宅で平和に暮らしていた。

規士は怪我でサッカー部を辞めて以来、遊び仲間が増え無断外泊することが多くなっていた。

ある日、規士が家を出たきり帰ってこなくなり、連絡すら途絶えてしまう。

やがて、規士の同級生が殺害されたニュースが流れる。

警察によると、規士が事件に関与している可能性が高いという。

行方不明となっているのは3人で、そのうち犯人と見られる逃走中の少年は2人。

規士の行方は?

何故逃亡しているのか?

家族それぞれの思う『望み』が交錯するサスペンスドラマ。

 

【この作品について】

読書家のためのブックレビューサイトのアンケートにて、読者満足度100%を獲得した、20万部超えの雫井脩介さんの同名ベストセラー小説を映画化したサスペンスドラマ。

堤幸彦監督と堤真一さんが初タッグを組み、堤さんの妻役として、石田ゆり子さん。

2人の子供役として、高校生の兄を演じるのは岡田健史さん、受験生の妹役を清原果耶さんが演じています。

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【この作品を観た感想】

冒頭から、理想の家族が登場して、素敵だなーと思いながら観ていました。

生活水準も高そうで、ルックスも素敵な一家。

だけれども、特にそれを鼻にかけない、理想の家族。

 

そんな家族が、ニュースなどで見聞きするような、少年犯罪の渦中に巻き込まれていきます。

その過程が、ゆっくりと丁寧に残酷に描かれている作品です。

 

息子が不審な行動を取り、家を出たきり連絡が付かなくなり…

そこからは、ずっと私も緊張しながら映画を観ていました。

 

冷静であろうとする父親と、不安に駆られる母親。

突然、未来を奪われた妹。

理想の一家を、更に追い詰めるマスメディア。

それに煽られて暴走する、周りの人々。

一度疑いが掛けられてしまうと、ご近所さんを始め、仕事や学校などを含むそれぞれの居場所が蝕まれていく恐怖は凄まじかったです。

特に、地域に密着しているような生活だと尚更。

 

当然のことながら、父親から見た息子、母親から見た息子、妹から見た兄、他人から見た彼は全て違っていて、それぞれが彼に対する『望み』を持ち始めます。

置かれている環境や、彼への印象、時間の経過と共に、少しずつその『望み』の形は変わっていくように感じました。

長年連れ添っている夫婦でも、息子への『望み』は統一出来ず、兄への『望み』の形に苦悩する妹も、観ていて辛かったです。

それぞれの『望み』が同じになるのが、家族としては安定することなのかもしれないですが、それは一生をかけても無理な話なのかもしれないと思いました。

 

映画として切り取られていた期間としては、1週間ちょっとの話だったような気がしますが、彼が行方不明になってからは、淀みがあるような重苦しい空気感がスクリーン越しに伝わってきました。

両親役の堤真一さんや石田ゆり子さんが、段々憔悴していく感じもあり、本当に役者さんは凄いですよね。

普段の家庭での食事は、手作りでキチンとしたものが食卓に並んでいましたが、事件が起きてからというもの、出来合いのものばかりが出ていて、こういった演出も胸がザワザワしました。

 

息子が『非行に走るかもしれない』予兆があったり、思春期ならではの息子との距離の取り方が難しかったり…

息子への接し方に戸惑う一家ですが、そんな雰囲気を一掃するかのように、明るく家族に接する娘の雅がとても可愛らしかったです。

受験という人生の岐路に立ちながら、突然降り掛かった事件に翻弄され、戸惑う雅の姿には胸が痛みました。

私は初見だったかもしれない、清原果耶さん

ハツラツとした、素敵な女優さんでした。

 

息子役の規士を演じた岡田健史くんも、とても良かったです。

仄暗い感じ、似合いますね。

最近、『MIU404』の九重くんを観ていたので、ギャップが凄かったです。

 

ラストは、息を呑みました。

この頃には私も憔悴して、呆然としてしまいました。

 

息子は生きているのか、いないのか。

息子は殺人犯なのか、被害者なのか。

 

彼は、どんな子供だったのか。

このところは、何を思っていたのか。

彼をどこまで信じられるか。

どんな彼なら信じたいのか。

 

息子の立ち位置によって、今後の彼も、家族も状況が全く変わってくる。

実母が今でも言いますが、家族に迷惑を掛けるようなことをすると、家族の人生まで変えることになると。

父親も母親も妹も、どの『望み』も正しい。

きっと正解はない。

ネタバレが嫌なので書きませんが、印象に残ったセリフも数多くありました。

どんな結末になっても恐らくですが、私はしんどかったですね。

 

なので、安易にオススメすることは出来ないのですが、ある家族の『望み』の話、一度観てみて下さい。

 

#きゅーぴーとは呼ばないで

#望み

#映画

#邦画

 

 

 

 

 

 

 

 

青に、ふれる。

気になっていた作品でした。

試し読みで読んでから、気付いたらポチってましたね…

 

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青に、ふれる。

鈴木望

 

【あらすじ】

生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子

アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。

新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子だが、ある日神田の手帳を目にしてしまう。

クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。

しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。

 

【この作品について】

月刊アクションにて連載中の鈴木望先生による作品です。

既巻は2巻。

太田母斑というアザを持つ女子高生と、人の顔を判別出来ない新任担任教師との物語です。

 

私は、『太田母斑』『相貌失認』についても、この漫画を読むまで知りませんでした。

なので、簡単ではありますが、私なりに調べたことをここにも載せますね。

 

『太田母斑』について

太田母斑を持つ人の約80%は女性で、そこまで稀ではない疾患のこと。

日本人の名前が付いている事から、黄色人種の女性に多く見られるそうです。

青褐色のアザが、顔の左右どちらかに見られることが多く(両方に出る方もいる)、アザの範囲によっては白目の部分まで青くなることも。

生後すぐに現れる『早発型』と思春期に現れる『遅発型』が知られています。

一度発生すると、自然治癒する事はないそうです。

今作の主人公である瑠璃子は『早発型』で、分類を見ると、アザの範囲が一番広いⅢ型に当てはまるのでしょうか。

有効な治療法として、レーザー治療が挙げられるそうですが、白目までは治療が出来ないとのことです。

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『相貌失認』について

100人に1人の割合で起きるとされている、顔を見ても誰の顔か分からず、個人の識別が出来なくなるという症状が起きる疾患のこと。

先天性と後天性とに分かれています。

顔以外の情報(顔の形、髪型、体型、仕草、性格など)で両親などを含めた身近な人物を認識することから、先天性の場合は、疾患の自覚が無いことも多く、現在も治療法が確立されていないので、顔以外の情報で個人を識別するトレーニングをすることで、接客業なども含む日常生活を送ることは可能だとされています。

自身が相貌失認かもしれないと告白した著名人として、ハリウッド俳優のブラッドピットさんが有名だそうです。

 

【2巻までを読んだ感想】

純粋に、色々なことが題材になる時代なんだなと思いました。

 

例えば、私が最近ブログに書いた作品としては、私の今年最大の推しである『ふつうな僕らの』とかも当てはまるのかな。

同じく聴覚について触れている話題作として『ゆびさきと恋々』も。

書いたものを載せておきます。

 

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『ふつうな僕らの』

ふつうな僕らの - [きゅーぴーとは呼ばないで★★]

 

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『ゆびさきと恋々』

ゆびさきと恋々 - [きゅーぴーとは呼ばないで★★]

 

自分で体験していないことはやはり分からなかったりするので、共感出来たり理解出来るかはまた別として、世の中には様々な疾患や個性があることをまず『知れる』ツールとして、私はTwitterを続けているのですが、漫画などもその一つだと思っています。

『ふつう〜』も『ゆびさき〜』も、とてもオススメなので読んで欲しい作品です。

 

顔にコンプレックスがある女の子と、その顔を認識出来ない男性との物語。

主人公である瑠璃子のアザを見て、彼女の人生の中で初めての反応を示す新任の担任教師の神田。

それは、神田にとっても同じで、お互いに対して戸惑いを覚えます。

 

今作はまだ2巻までしか出ていませんが、それぞれが抱える疾患により、想像を絶する想いを抱いて生きてきたことが、至るところで描かれています。

 

璃子の太田母斑はアザの範囲も大きく、誰しもが目に見えて分かるものなので、アザを見た周りの人々のリアクションもダイレクトに瑠璃子に伝わります。

それがまた瑠璃子を傷付けたり、そうやって傷付くのはいけないことだと思い、その気持ちに蓋をして気丈に振る舞うことで、彼女の心に更に負担がかかります。

 

対照的に、神田の相貌失認は周りから気付かれにくく、尚且つ理解されにくく、ある意味、瑠璃子とは全く違う反応を受けながら人生を歩んで来た様子が描かれています。

既巻だけで描かれている瑠璃子の過去も辛そうなのですが、神田の過去も結構エグくて胸が痛みました。

 

今作を読んでいても、先程挙げた『ふつうの〜』も『ゆびさきと〜』に出てくるキャラ達も皆、ハンデとして人に気遣われる事無く、生活したいと願っているのですが、それは一筋縄ではいかず、様々な困難にぶつかります。

意図せずに彼らを傷付けてしまったり、大人でも受け入れることが出来なかったりする人々もいます。

彼らに携わる人達の心境なども少しずつ描かれているので、その背景なども読んでいて思うところがありました。

ですが、きちんと彼らに寄り添う味方も大勢登場します。

 

そんな2人だからこそ分かり合える痛みもあるし、お互いの存在が、2人の人生の中で初めての立ち位置を獲得していく様子も、少しずつ丁寧に描かれています。

ただ、2人は生徒×先生という立場なのに加えて、2人を取り巻く人達も続々と登場してきているので、2人の関係性がどう変化していくのかも楽しみです。

ぜひ読んで欲しい作品です。

 

#きゅーぴーとは呼ばないで

#青にふれる

#鈴木望

#漫画

 

 

 

映画 浅田家!

観てきましたー!!

ハンカチよりもタオル持参で観て下さい!!

 

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浅田家!

映画『浅田家!』公式サイト

 

【あらすじ】

浅田家の次男・政志は、父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進学。

卒業制作の被写体として、彼が選んだのはーー?

卒業後しばらくはくすぶっていたものの、再び写真と向き合うことを決意した政志。

紆余曲折を経て、プロの写真家として歩み始めた政志は、全国で撮影を引き受けるようになる。

しかし、2011年3月11日、東日本大震災が発生。

かつて撮影した東北に住む家族のことが心配になった政志は被災地に足を運ぶが、そこで家や家族を失った人々の姿を目の当たりにする。

 

【この作品について】

様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに描かれた人間ドラマ。

4人家族の次男坊として育ち写真家になった主人公・政志を二宮和也さん

やんちゃな弟をあたたかく見守る兄・幸宏を妻夫木聡さんが演じ、家族の“愛の絆”や“過去と今”をオリジナル要素を加えつつ描いています。

 

【この作品を観た感想】

実話を元にした映画だというのは見たのですが、エンドロールが流れるまで、主人公含め、ご家族も実在していると知らなくてびっくりしました笑

演じるキャスト陣も豪華です。

ほぼノンフィクションだと思うのですが、主役である浅田さんとは年齢が割と近そうです。

なので、浅田さんのような家族スタイルのお宅は、当時はまだ珍しかったのではないでしょうか。

でも、このスタイルが浅田家にとっては自然のことで、そういった家庭環境からなのか、ニノ演じる政志が少しフラフラしていても、ゲキを飛ばしつつ、家族や周りが温かく見守っているのが印象的でしたね。

主人公である政志にとって、人生の中で厳しい時期があるのですが、周りの皆が政志にとても協力的で、政志のピンチを救うのはやはり家族の存在でした。

家族も含めて、周りからの愛をすごく感じました。

 

物語が進んでいくと、作中には、浅田家も含めて様々な家族が登場します。

家族構成や年齢なども様々なのですが、当然ながら色々な背景があり、号泣しました。

 

予告編でも流れるように、東日本大震災の時のことも描かれており、浅田さんが携わっていたような活動をしていた方達が、当時いたことを私は知らなかったです。

直接的な人命救助ではないのかもしれないですが、写真というツールが、あれだけの規模の災害時には、どれだけ重要なものかというのがよく分かりました。

様々な事情で、家族の写真を探す人々が登場して、その度に涙が止まりませんでした。

家族写真もそうなのですが、浅田家と同じ様に、我が家も夫の写真をもう少し撮らなきゃいけないなと思いました。

 

写真を通じて、様々なことが見えてくる温かい作品でした。

どこを見ても登場人物達は皆優しく、愛に溢れていました。

私は、役者としてのニノが好きで。

政志はやる時にはやる男で、人の懐に入り込むこも上手い人という印象で、その政志を演じた今作のニノもとても良かったです。

 

何だかんだ振り回されながらも、自分の役割を分かっていて、家族の為に奮闘するお兄ちゃんを演じた妻夫木さんもすごく魅力的でした。

ああいうお兄ちゃんが欲しいですね。

 

私としては、お父さんがとても良かった。

どことなく、自分の父と似た点が多かったからかもしれません。

型に捉われないチャーミングなお父さんで素敵でした。

 

随所で笑えるところも多く、良い作品だったと思います。

老若男女問わず、タオルを持参して観てもらいたい作品です。

 

 

#きゅーぴーとは呼ばないで

#浅田家!

#映画

#邦画

 

 

 

揺らぐ常識

今も、そう対して変わっていないのかもしれないけれど、自分の視野は狭いなと感じるし、それ故なのか常識って何だろうと思うことが最近度々起こります。

 

【そもそも常識とは?】

常識は、社会を構成する上で当たり前のものとなっている、社会的な価値観、知識、判断力のこと。

また、客観的に見て当たり前と思われる行為、その他物事のこと。

対義語は非常識。

社会に適した常識を欠いている場合、社会生活上に支障をきたすことも多い。

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新しく入社したスタッフが、院長の好意でスタッフ全員が使わせてもらっているものを大量に使っている事案が発生。

つい先日、『常識の範囲内でお願いします』と先輩から話したばかり。

古株な私達スタッフからしたら、極端な言い方をすると、それは『非常識』に当たる訳で、全員がそう思ったから、一度その事案を全員で共有して笑

これは常識の範囲を超えてんなという話になり、後輩に指導をして貰いました。

 

私の職場は、ブラックなところもありつつも、何だかんだでスタッフの息が長い。

私は産休育休の期間はあったものの、国家資格を取得してから15年以上、ずっとこの職場にいます。

そういうスタッフが他にも何人かいるので、本当に長い付き合いだと思います。

この長い期間、小人数の狭い濃度も濃い職場の中で形成されていく『常識』。

家族もそれに似ていると思います。

なので『常識』のニュアンスって、個人でかなり違ってきますよね。

 

【見えない隔たり】

スタッフ間でも、もちろん違いはあります。

家庭環境にもよるかな?

独身、既婚、子持ち…

小さい職場なので、規定というよりも、院長の采配によるものが結構大きいのですが、結婚・出産をしてもうちで働いて欲しいと話してくれていたので、私はかなり良い待遇で働かせて貰っているとは個人的には思うのです。

だけど、それをやっかまれたりもします。

『同じ正社員の立場なのに…』と言われたり。

そういう意識の違いを埋める日は、永遠に来ないのかもしれないですね。

 

【アップデート必須】

子供の頃は、血の気の多いところもあり、自分に対して謎の無敵感みたいなものを感じていて、自分の常識が総て、という風に思うところがありました。

 

小学校から中学校、高校、専門学校を経て、社会人になり、結婚して子供が生まれて…

その時々で出会う人々やイベントなどを経験して、少しずつ自分の中での常識は形を変えてきました。

 

学生時代は色々な友人やその家庭環境、社会人になってからは社会人としてであったり、本当に不特定多数の人と接する仕事柄、様々な話を聞いたり経験出来たと思います。

中心柱のように、自分の実家での常識を軸に据えつつ、色々アップデートされてきたと思います。

その中で、多分自分は周りに恵まれて来たことは本当に有り難いし、子供も出来たらそう思える様な人生を歩んで貰えたらと嬉しいですね。

 

Twitterは偉大】

そこに追加して、Twitterを始めたこともかなり大きいかもしれないです。

情報収集に役立つのは勿論のこと、自分では知り得なかった病気であったり、それ故の日頃の困難なことであったり、色々な価値観があることが分かるからです。

特に、子育てが始まってからは育児独自の孤独みたいなものが共有出来たりしたのは大きかった。

 

ただ、怖い部分も沢山ありますけどね、Twitter

自分の中でのいわゆる『常識』とか『ネットリテラシー』が確立してからの方が良いんじゃないかなと個人的には思います。

なので、成人前後に始めるくらいが良いのかな?

この考えは古いんですかね…

 

【共感しづらい】

子育てにおいても、家庭や個人で価値観というか常識は違いますよね。

最近、それも少し考えさせられました。

毎日の子供の状況のチェックや、学校行事への参加などなど。

それがなくても、おそらく子供は生きて行ける。

かなり、フリーダムに見える友人に対して、自分は過干渉なのかな?と思いました。

『常識』の枠にハマり過ぎるのはつまらんなぁと個人的には思っている部分もあるのに。

その辺りはまだまだ模索が必要だと思います。

 

こう書いていても、やはり常識って何だろうと思います。

押し付けるのも違うし、難しいなぁ。

 

 

 

続く訃報について感じた事

先日、年齢も近くて子供がいる女優さんの訃報が飛び込んで来て、色々考えさせられました。

個人的な想いなので、こういう人もいるんだなぁくらいに思いながら読んでもらえたら幸いです。

 

【飛び込んできた訃報】

ここ数ヶ月、ショッキングな訃報が続いていますね。

私にとってショッキングというのは、年齢も若く、才能に溢れ、テレビを付ければCMを始め、ドラマや映画などに第一線で活躍されて、更に期待されている方達がどうして?と単純に思ってしまったからです。

それは、あくまで私や視聴者の方の印象であって、私生活の事を含めて、誰も他人の本当のところは分からない。

それは、芸能人に限らないですよね。

 

夏頃に、笑顔が印象的な俳優さんの訃報が入ってからは、私はその俳優さんを直視するのが難しくなりました。

動画サイトなどでも、その俳優さんに関する動画閲覧数が増えたことを受けてなのか?

今まで以上に色々なところで、その俳優さんを見かけるようになった気がします。

その後に、年齢がほぼ同じ女優さんの訃報を知り、その時も驚きました。

お2人とも、まだまだ若く今後も活躍されただろうし、理由は誰にも分からないけれど、残念だなと正直に思いました。

 

【続く訃報】

そして、先日の訃報。

訃報が続くことに関しても、勿論衝撃はありました。

それ以上に、自分と同じく既婚で子供もいて、年齢も近く仕事もしている女性が、家族と暮らす自宅で亡くなったということにとても驚きました。

普通に家族と夕飯を食べて、その後の空白の1時間で死に至ったという報道を知って更に驚きました。

 

子供がいるとかいないとか、仕事や人間関係やプライベートに関わらず、正常な判断がままならない状況だと、衝動に駆られたら、場所を選ばずに人ってすぐに死ねるんだなと怖くなりました。

 

その正常な判断が出来ない状況は、様々なものによって引き起こされているのだと思いますが、今年はコロナ禍による新しい生活様式も関係があるのかもしれないですね。

私の患者さんの中にも、コロナ禍に突入してからうつ病になった方が何人かみえます(再発も含む)。

環境の変化によるもの、ホルモンバランスによるもの、人が死にたいと思ってしまう衝動が起きた原因について、色々と推測が飛び交っています。

もしかしたら、抗えない衝動故に、本気では無かったのにたまたま命を落としたという可能性もあるかもしれないですが、本当のところは、もう誰も分からないですよね。

 

【誰も悪くないと思いたい】

悲しい結末になってしまった経緯は、誰にも分からない。

 

正常な判断がままならない精神状態では、周りがどれだけ厳戒態勢で見張っていても、目を離したほんの数分で、命を断つ人が大勢いらっしゃる事も、最近知りました。

 

その精神状態になる前に、救い上げることが出来るのが理想的ですが、それってどれだけ難しいことなのだろうと思います。

特に、専門家ではない家族がそこをサポートするのにも限界があるでしょうし、悪質なハラスメントなどが無かったのであれば、周りの方々が責められたり、周りの方がご自身を責めるのも酷な話だと思いました。

 

一番気の毒に思ったのは、遺されたご家族、特にお子さんの事でした。

 

自分が抑止力になれなかったとか、自分は置いて行かれたとか、そんな風に思わないで欲しい。

自分を産んだせいだったのかもしれないと思わないで欲しい。

そして、子供同士でお互いを憎み合わないで欲しい。

少なくとも、子供には罪は無いと個人的には思っています。

 

今後の子供達の環境もすぐに整うと良いですよね。

再婚の場合、義理の子供は引き取らない父親の話を聞いて複雑な気持ちになりました。

これ、逆の場合だったら母親はすごく叩かれるんじゃないのかな…

改めて、結婚は配偶者の過去も含めて全て背負うことになるのだなと思いました。

一刻も早く、義父とか実父とか、そういうのを取っ払って子供達が少しでも安心出来るようになると良いなと思います。

 

抗えない衝動がどのように起きるのか、そのメカニズムが解明される日は、もしかしたら来ないのかもしれない。

死にたいと思う以上の生きる理由が見つからないのかもしれないし、やはりそうなることが本人にとっては幸せなのかもしれない。

ただ、不本意に命を落とす様なことが無くなるよう、精神状態が維持出来るようになればと願って止みません。

 

年齢も近くて、あんな女性になれたら良いなぁと思わせてくれた女優さん。

代表作の『ストロベリーナイト』が大好きでした。

ご冥福をお祈りします。

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