アナグラアメリ 12
アナグラアメリは久々に書く気がします。
とうとう完結しましたね。
アナグラアメリ
佐藤ざくり
あらすじ
ボサボサ髪にキツい目つき。
「もののけ」と陰口たたかれようがおかまいなし。
恋愛なんてするヤツはバカだ!
部屋に閉じこもって独りで映画観るのが幸せ!!な“おひとりさま生活”満喫中の主人公あめり。
しかし!!
昔、恋心を踏みにじられた相手・帝斗(=今や学校一のモテ男!)が、本当はずっと自分のことを好きだったと知って、あめりはとんでもない行動に!?
この作品について
佐藤ざくりさんの作品です。
2016年〜2019年で『マーガレット』にて連載された、全12巻。
最終巻についての感想
アナグラアメリについて、以前書いたものがこちら。
佐藤ざくりさんの作品は、今作のアナグラアメリとマイルノビッチを読んだ事があります。
マイルノビッチ
両作品とも共通するのが、外見のポテンシャルが本来は高い主人公達がそれを発揮出来ずに、周りに埋れているところから始まります。
ある出来事がきっかけで、それぞれの主人公達は大変貌を遂げて恋愛への一歩を踏み出していきます。
ここまでは、まぁ割とあるストーリーかなと思うのですが、ここからが他の作家さんの作品とは大いに違うところなのかなと個人的には思っています。
主人公も含めて、キャラクター達が割とエグい失恋をバンバンしたり、何巻にも渡り付き合ってきた人と別れたりする。
これ、なかなか王道の漫画雑誌でターゲットが中高生の作品としては少なめではないですか?
だけど、これって普通ですよね?
世間では、すごくリアルな恋愛だと思います。
少女漫画は割と、好きになった男の子を一途に追いかけて紆余曲折を経て両思いになり、番外編とかで結婚まで描かれたりする。
ピュア一直線!!
だけど、こういう恋愛をする人ってすごく一握りだよなぁと個人的には思うのです。
ピュア一直線の方が夢があるのかもしれないですけど…
私が読んだ佐藤ざくりさんの作品は単純な意味でのピュア一直線には当てはまらない気がします。
マイルノビッチが一筋縄ではいかない感じでの完結だったので、今作はどうだろうと思っていたのですが、アナグラアメリの結末は、私の予想の遥か上を行きました。
すごく驚きましたね…
この完結の仕方、読者の方の感想は賛否両論だったのではないでしょうか。
個人的には、やまもり三香さんの『ひるなかの流星』を思い出します。
でも、ひるなかの流星よりもエグい…エグいよ…
そして、ひるなかの流星も『マーガレット』で連載されていた作品ですね。
アナグラアメリは読む人によっては、モヤモヤが残る作品かもしれないです。
ある意味、すごくリアルな作品なので読んでみて下さい。