映画 アルキメデスの大戦
ファーストデイに観てきました。
アルキメデスの大戦
あらすじ
日本と欧米の対立が激化の一途を辿っていた第二次世界大戦前の昭和8年…。
日本帝国海軍の上層部は超大型戦艦「大和」の建造計画に大きな期待を寄せていた。
そこに待ったをかけたのは、海軍少将・山本五十六。
山本はこれからの戦いに必要なのは航空母艦だと進言するが、世界に誇れる壮大さこそ必要だと考える上層部は、戦艦「大和」の建造を支持。
危機を感じた山本は、ひょんなところで出会った天才数学者・櫂直(菅田将暉)を海軍に招き入れようと考えるが…
数学で、戦争を止めることが出来るのか?
この映画について
2015年からヤングマガジンにて連載している三田紀房さんの漫画作品が原作です。
日本海軍の造船を初めとする当時の技術戦略をテーマにした、既刊16巻の連載中の作品です。
2019年に山崎貴さんが監督で実写化。
主なキャスト
主人公の櫂直に菅田将暉さん。
『軍人嫌い』の設定なので、菅田将暉さんの細身のスタイルや飄々としている感じはとても合ってましたね。
さすがカメレオン俳優!!
舘ひろしさん、渋すぎなイケオジでした。
丸坊主なのに色っぽいとか凄い!!
紅一点の浜辺美波さん。
透明感が凄いですね。
令嬢役のキャスティングもすごく合っていたと思います。
櫂の右腕となる柄本佑さん。
柄本佑さんのナイスバディ感、私は好きでした。
こんな相棒が欲しい笑
迫真の演技だった田中泯さん。
幹部役のおじ様方が冗談を言い合う中、芯が全くブレない役でした。
静かなる狂気を持つ男。
映画を観た感想
私、数学が苦手です…
なので、『アルキメデス』って何だっけ?ってすごく思いました…
数学、物理に精通し、技術者でもあったようです。
アルキメデスについて調べてみると、王冠の話があり、それを見るとタイトルにアルキメデスが使われた理由が分かりました。
先程の『あらすじ』で私が省いた内容とも関係があります。
私は映画を観に行く時は『予告編』しか観ません。
公式ホームページには、情報が溢れすぎている気がします。
この『アルキメデスの大戦』も、そういった情報を入れずに観て欲しい。
ネタバレになるかもしれないですが、戦争の凄惨なシーンは本当に少ないので、そういうのが苦手な人でも普通に観れると思います。
ただ、そういうシーンが無くても戦争の愚かさや恐ろしさが静かに伝わる映画でした。
オープニングは圧巻。
劇中で昭和20年というテロップが出てきたのを見て、日本で生まれ育っている昭和生まれの私は、戦争は割と最近の出来事なんだなと改めて思いました。
西暦よりも、年号で出てくる方がインパクトがありましたね。
そして、当時から色々な考えの人達がいたのだろうなと思い巡らせました。
当時の交通手段や連絡手段など、観ていて面白かったです。
重い話題や、重鎮の渋い俳優さん達が出揃っているにも関わらず、主人公の櫂を菅田将暉さんが軽やかに演じているのと、笑えるやり取りが多かったりしたのでバランスが取れている映画だと思いました。
キャスト陣の対比が凄いし、豪華ですよね。
小日向さんのキャスティングの仕方も、凄く贅沢だなぁと思ってしまいました。
私が今まで観てきた戦争映画は、前線で戦う人が主人公の話が多かったので新鮮でした。
数学や知恵を駆使して戦争を止めようとする主人公、とても良かったです。
数学は勿論、ちんぷんかんぷん。
ですが、こんな風に数学を使って仕事をする人達がいるんだなと初めて知りました。
主人公が、ある策略を阻止する為に身を粉にして動くというのが作品の大部分を占めるのですが、物語が二転三転した時には驚きましたね。
私の中では、途中少しダレた部分もあったのですが、後半の畳み掛けるような展開には引き込まれまし、ラストは鳥肌が立ちました。
話も面白かったし、視点も新鮮で観やすい戦争映画だったと思います。
おススメです。