[きゅーぴーとは呼ばないで★★]

きゅぴです。小2と年中姉妹2人を抱えるWMです。WMの日々の過ごし方や子供達の話、好きなものについても書いています。好きなものとして、音楽([ALEXANDROS]、sumika、フレデリック)や漫画(主に少女漫画)などについても書いています。日記のように見返せるものを書きたいと思っています。

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』

公開日を知らなくて、Twitterのフォロワーさんの観ましたツイートを観て慌てて観に行った勢です。

 

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映画『窮鼠はチーズの夢を見る』

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』公式サイト|2020年9月11日(金)公開

 

【あらすじ】

学生時代から「自分を好きになってくれる女性」ばかりと受け身の恋愛を繰り返してきた、大伴恭一。

ある日、大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。

今ヶ瀬のある告白に、恭一は戸惑いを感じつつも、今ヶ瀬のペースに乗せられ、近付いていく2人。

そんな中で、とある人物との再会により、2人の関係性が変わっていく…

 

【この作品について】

原作があります。

水城せとなさんの作品です。

 

『窮鼠はチーズの夢を見る』

『俎上の鯉は二度跳ねる』

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原作漫画は、絵がとにかく綺麗。

そして、結構クズな人が出てくるのがリアルで好きです。

世の中、綺麗事ばかりではないですもんね。

 

映画『ナラタージュなども手掛けた行定勲さんが監督です。

ナラタージュ』も、情景が美しい映画だったと記憶しています。

 

流されやすく人たらしな大伴を、関ジャニ∞大倉忠義さん。

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一途に1人を想い続けている今ヶ瀬を、成田凌さん。

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そして、かなり濃厚なラブシーンが出てきます。

男×女は勿論、男×男も。

原作を電子版で購入してるのですが、規制が入ったのか描写が少し変わった気がします。

かなり残念。

その関係もあってか、映画はR-15です。

 

水城せとなさんの作品で、私が今読んでるのはコレです。

『世界で一番、俺が○○』

『世界で一番、俺が◯◯ 6』 | きゅーぴーとは呼ばないで★

こちらもオススメです。

ブログは6巻までの感想ですが、現在は8巻まで既刊されています。

 

【この作品を観た感想】

ガラガラの映画館で観ました笑

R-15になっているのは、原作読んでるからそりゃそうだろうなぁと思ってはいましたけど…想像以上でした。

むしろ、15歳で大丈夫?と何度も思いました。

 

なので、個人的には一人で観た方が映画に入り込めるというか、堪能出来ると思います。

これも、物凄く個人的な意見なんですけど、映画を観終わってから『これ、こうだったね!!』と盛り上がるのも何か違う気がするのです。

一人で色々考えて、思いを馳せれるような、そんな映画だと思うのです。

 

だけど、素敵な作品だったので、こうしてブログに書いているという矛盾笑

今回も、なるべくネタバレにはならないように書きたいと思っています。

 

主演の2人は、本当に美しかった。

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個人的に、関ジャニ∞では大倉くんが一番好きだし、成田凌くんも全体的なシルエットも含めて好きな役者さんだったので、スクリーンでこの作品を観ないという選択肢が無かったです。

 

BLは、好き嫌いが分かれるのかもしれないですが、2人とも線が細めのシルエットで、佇まいすらも美しかったので、1つの映像作品としても観られる気がします。

 

窓からの月明かりのみが差し込む室内とか、雨で窓が濡れている夜などのシチュエーションも良かったし、室内でのシーンが多かったですが、生活する環境によって内装がガラリと変わるのも良かったし、小道具の演出も素敵でした。

 

BLだからなのかな?

出てくる女の子達が、みーんな気持ち悪かったww

今ヶ瀬も、行動が女性寄り?的な面もあったけれど、映画では他の女の子達の方がより強かに感じてしまったのかな?

 

ラブシーンは、かなりリアルで凄くドキドキしました。

原作読んでいるにも関わらず、です。

ジャニーズ事務所って、こういう配役にNO出さないのね、とも思いました。

こういうシーンを撮る時って、役者さん自身も興奮しちゃって大変な事にならないのかなって下世話な事を考えたりしました、ごめんなさい。

ラブシーンは、ありとあらゆるシーンが出てきて普通に驚いたのですが笑

表情を始め、仕草や音なんかも凄かったです…

この辺りは、とにかくもう観て欲しい笑

 

私が観た映画の中で、『窮鼠〜』と同様に濃厚なラブシーンがあったのは、映画『娼年』なんですけど、描写が比較にならないですね。

『窮鼠〜』も物凄く濃厚なんだけど、狂おしくも切ない』という表現がしっくり来る気がします。

 

今作の主役の2人の配役を知った時は、あぁピッタリだと思いましたが、実際にスクリーンで観ても私はそう感じました。

主演の2人は、本当にハマり役だったと思います。

 

容姿も優れていて仕事も出来て性格も完璧かと思いきや、恋愛に関しては受け身でルーズで、かなりクズな感じの大伴を演じた大倉くん。

見ていてイライラしたし、彼を好きになる人達は彼の欠点についてもよく分かっているのに、彼への想いを止められない。

それを、大伴本人も良く分かっているような感じがします。

大伴のツンとした表情も良かったし、ラブシーンの表情も凄く色気がありました。

虚な表情をしていても、とても美しかった…

 

対照的な恋愛スタンスの今ヶ瀬を演じた成田凌くん。

飄々としているように見えながらも、実は秘めた想いを抱えている。

そして、この恋愛は幸せばかりでは無いと頭ではきちんと理解出来ている。

理解出来ているのに、止められない。

苦しいのに、執着してしまう。

究極の恋愛?純愛?を体現している役どころだったと思います。

仕草もとてもチャーミングで、原作の今ヶ瀬がそのままスクリーンに飛び出てきたように見えました。

 

濃厚なのはラブシーンだけではなくて、人間関係とか人生とかそういった事に関しても、深く掘り下げていて心がヒリヒリします。

恋愛に受け身で、異性としか恋愛してこなかった男と、全く対極の男…

バックグラウンドが全く違うので、当然ながら、なかなか想いが交わらないところにジレンマを感じます。

この選択が、幸せと言えるのか?

未来はあるのか?

 

『ただ、好きでいられたら良い』と言える時代が、どれほど青くて、尊いか…

 

あまりにも、想いが強くて相手に傾倒して行くと自分が保てなくなるというようなセリフが心に残っています。

そこまで愛し愛される関係は素敵だなと思いつつも、破滅していきそうな気もして少し怖い。

 

濃厚なラブシーン以外の見所も満載です。

気になった方はぜひ、映画館に足を運んで下さい。