映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
こちらからの続きです。
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』 - [きゅーぴーとは呼ばないで★★]
つい先日、Beginningを観てきました。
映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』公式サイト
【あらすじ】
剣心への復讐として勃発した最後の戦い。
その戦いの理由は幕末へと遡り、剣心の頬に刻まれた〈十字傷の謎〉に迫る。
前作の最終章「The Final」で明かされる、剣心の中での大事な女性の存在、剣心はなぜ〈不殺の誓い〉を立てたのか?などが描かれた最終章第2弾。
【この作品について】
和月伸宏の人気コミックを佐藤健主演&大友啓史監督で実写映画化し大ヒットを記録した時代劇アクション「るろうに剣心」のシリーズ完結編となる2部作の第2弾。
原作では緋村剣心が過去を語る形式で物語が進む「追憶編」をベースに、剣心が不殺の誓いを立てるに至るまでの物語と、彼の頬に刻まれた十字傷の謎に迫る。
「るろうに剣心」の始まりと終わりを描く、時空を超えたアクション感動超大作。
今作の追加キャストでかなり重要だったのは、このお二人でしょうか…
【この作品を観た感想】
The Finalは動のイメージ、それに対して今作品は静のイメージ。
ただ、アクションは安定の迫力です。
そして、今までの『るろうに剣心』シリーズとは決定的に違う点があります。
追憶編として、人斬り抜刀斎時代の剣心が登場します。
今までのシリーズだと、不殺の誓いの為に、剣心が振るっていたのは、人を斬れない『逆刃刀』という特殊な刀。
ですが、今作では普通の刀を使用する為、絵面がとんでもない感じになっています。
なので、殺陣のシーンも、他のシリーズには無い殺伐とした様子で撮られているように感じました。
衣装なども、暗い感じのものが多く、流浪人の剣心と対照的にしているのかもしれません。
この作品に登場する、壬生の狼のあの人もきちんとタイムスリップしてる感じで作られていて、しっかり比較されていたように感じました。
そんな中、印象的な出会い方をする剣心と巴。
比較的、暗めの衣装に身を包む抜刀斎の剣心と、割と白をベースとした衣装を着ていた巴。
雪がこんなに似合う女優さん、いるかな?と思いました。
これは、前から分かっていたことですが、やはりこのお二人は顔面偏差値高過ぎで、色々なシーンが物凄く美しかった。
立ち振る舞い、声色、顔立ち、目線の配り方…
そのどれを取っても美しかった。
それに比例するように、背景も場所や季節の彩りなど、とても美しかったです。
こちらの作品も、割と原作に忠実。
原作でのセリフも使われていたりしました。
任務の性質上、或いは葛藤からなのか、自分を労わるということを知らずに日々を過ごす剣心は、見ていてヒリヒリしましたね。
アクションもさることながら、どちらかと言うと『人間ドラマ』に重点を置かれていたように思いました。
『剣心にとって最も大事なエピソード』
『これをやらずに、るろうに剣心は終われない』
と、制作陣が覚悟を決めて作った作品だということがひしひしと伝わって来ます。
こちらの作品を観ると、縁の狂気の理由などが割とすんなり理解出来るような気がします。
『The Final』だけでは、『縁が何だかヤバい変な人』という視点が拭えない。
ですが、『Beginning』を観て初めて『The Final』が完結するのですね。
原作を知らないと『The Final』の不透明な部分にモヤモヤしそうなので、きちんと二部作で観ることをオススメします。
そして、原作を読むと更に理解が深まるので、それもオススメします笑
人気シリーズの完結は、少し寂しい気もしますが、きちんと完結していたと思います。
普段の『るろうに剣心』シリーズのアクションを期待して観ると少し違うかもしれないですが、制作陣の思った通り、必要なエピソードだと思いますので、二部作でぜひ観て下さい!!