映画 記憶にございません!
少し前に観ていたのですが、なかなかタイミング的に書けずにいました。
記憶にございません!
あらすじ
国民から嫌われ、史上最低の支持率2.3%を叩き出した総理大臣・黒田啓介。
ある日、一般市民の投げた石が頭に当たり、記憶喪失になってしまう。
金と権力に目がない悪徳政治家から、一夜にして善良で純朴な普通の「おじさん」に変貌してしまった啓介。
国政の混乱を避けるため、記憶喪失の事実を知るのは、直近の秘書官3名のみ。
国民はもちろん、大臣たち、家族にさえ、記憶を失ったことを隠し、秘書官たちに助けられながら、ギリギリなんとか日々の公務をこなしていく……。
この作品について
三谷作品には欠かせない中井貴一さんや佐藤浩一さんを始め、三谷作品初出演となるディーンフジオカさんなど、様々なキャストの方々が登場しています。
この作品を観た感想
コメディーでしたが、意外にもハートフルな作品でした。
キャラの個性も、すごく立ってましたねー!
まさか、ディーンフジオカさんが三谷作品でコメディー映画に出るだなんて驚きでした。
前からそうなんですが、めっちゃ良い男ですよね、声も秘書スタイルも素敵でした。
私の中で映画は、予告編だけ観て劇場に足を運ぶかどうかを決めています。
公式HPを見るタイミングは、映画を観終わってこうやってブログを書く時くらいしか観ません。
劇場のエンドロールでもキャスト紹介はありましたが、改めてこの人がこんな役を!という方達がわんさかいました。
意外性ありまくりなので、キャストを知らずに劇場に足を運んで欲しいですね。
役作りもこれでいいの?という方もいました笑
主演の中井貴一さんはある意味、2つの役を演じているようなものでした。
記憶を失う前の黒田は、本当に絵に描いたような悪徳政治家。
全てに関してゲスい男なので、記憶が無くなってからの黒田は、以前の自分の評判を聞いて肩を落とすシーンがいくつもありました笑。
ワイドショーで話題になるようなネタを、全てやり尽くしているような政治家。
日常的に『総理大臣だから』という理由で、色々許されていることも多くて面白かったです。
だけど、現実もこんな風に政治が動いてたら怖すぎる。
どんなに偉い肩書を持っていても、普段の生活は庶民と変わらなかったりする場面もあったりしたので、それも滑稽で面白かったです。
総理の自宅の料理人役の斉藤由貴さんとのやり取りも良かったです。
ディーンフジオカさんとは対照的で、めちゃくちゃ面倒見の良い、熱い秘書官役の小池栄子さんも良かったです。
最近出ていたドラマの役とはギャップがあり過ぎて、女優さんって凄いと改めて思った吉田羊さん。
同じく、ギャップが凄くてはっちゃける様子が可愛かった石田ゆり子さん。
少し前に書いた『マチネの終わりに』の石田ゆり子さんと同じ人物とは思えない。
出演されていた女優さん達は、私よりも年上の人が殆どでしたが、みんな綺麗。
ああいう歳の重ね方、理想的ですね。
記憶喪失になるという設定上、ピンチに陥る場面も多いですが、何とか乗り越えていく様子も面白くて、上映中何度も声を出して笑ってしまいました。
あんまり振り切った感じのコメディーは、私は観ていてツラいのですが、この作品は適度なコメディーで観やすい作品でした。
クスクス笑える作品かつ、キャストも豪華なので笑いたい方にはオススメです。